Archive for 6月, 2010
ドラッカー流 アイデアを生み出す方法
商品開発が必要とは言ってもアイデアがなくて困る方も多いです。
では、どうやて新しいアイデアを生み出してくのか?
ドラッカー博士もこの点について独自の考えを展開しています。
「ドラッカー博士のアイデアを生み出すヒント」
「見なれたものを長くそのままにしてはいけない。見なれたものから見なれない組合せを生み出したり、見なれないものを見つけることがアイデアの探求なのです」とドラッカー博士がアイデアについて語っています。
そこで大事なのは無数のアイデアの中から生き残り、結果を生むものを見つけるには、まずはたくさんのアイデアに触れ、たくさんのアイデアを持たなければならないとしています。
しかも、たくさんのアイデアのうち、どれが生き残るのか?成長するのか?誰にも予測できないと釘をさしています。
したがって、アイデアも数を追っていくべきだと言ってます。
だから、ビジネスマンとしてすべきことは、視野を広くし、アイデアと刺激を外に求めることが必要になります。
また、旺盛な好奇心をもって、自分の問題意識や疑問を解くヒントになりそうなものに貪欲に食らいついていけとハッパをかけています。
そしてドラッカー博士がよく説くように、予期しない成功をしたり、逆に手痛い打撃をこうむったことからも、実は良いアイデアのきっかけがつかめるということを指摘しています。
自分の知恵と判断で、必ずこうだと思ったことがはずれた背後には、必ず何らかの新しいチャンスやそれまで見えなかった隠れたマーケットが潜んでいると考えるべきだというわけでです。
またアイデア開発に関しては、歴史からの教訓に学べと言っています。人間の歴史をひもとけば、必ずやそこにヒントやキッカケが発見できると言っています。
「未来を担う商品開発のすすめ」~不況打開の道~
今日のデフレの時代に、莫大な「マーケット・シェア」を誇る一方、過剰な価格競争によって、その利益性は同業の中小企業よりもはるかに劣る大企業が多くあります。
じゃあいかにして、この時代を乗り切るか?ここに一つのヒントがあります。
「未来を担う商品開発のすすめ」
ドラッカーは、業界をリードしている会社の経営者は、市場に出している自社の製品やサービスを徹底的かつ継続して常に分析していると語っています。
そしてこういう経営者は、市場で優位性を獲得しそうな人気商品と、単なる経営者の自己満足であったり、ただの失敗商品にしかすぎないものかを判断できる人物であるとも言っています。
こういう経営者を一言で言いますと、市場の動向を直観的に膚で感じることができる経営者とも言えます。
さらに、これまで蓄積してきた資金と人材、システムという貴重な会社の資源を、、大きな利益をもたらす可能性のある限られた商品の開発のみに集中して割り当てていると指摘しています。
そしてその商品の生命線は、①信頼がおけること、②メンテナンスが簡単なこと、③スタイル・デザインの優れていること、④配送が速くて正確なことなどを顧客が認めてくれることなのです。
もう一つ価格について、ビジネスというものは、あくまでも製品の持つ本当の価値を第一義に考えるので、値打ちがあると認められたものはそれ相応のお金は出すものだとしています。
このように、変わり易い市場において確固たる地盤を築きつつも、今に満足せず、常に柔軟に商品開発に取り組んでいる中小企業のほうが、価格と数で市場を支配しようとする大企業より、よほど将来性があると言えるのではないでしょうか。
ドラッカーが考える「知識労働者のあり方」とは?
ドラッカー博士は知識労働者のあり方に注目しています。
知識労働者のあり方が、企業の成長や個人の仕事への充足感に大きく関与していると見ています。
ドラッカー博士の考える「知識労働者のあり方」について見ていきましょう。
「知識労働者のあり方とは?」
肉体労働者が動機づけに必要なものが賃金であることに対して、知識労働者のそれは、仕事で得られる成果であり何事かを成し遂げることを欲する労働者のことです。
その知識労働者のあり方として、「やっとできた!」とか「ぎりぎり間に合った!」などという行き当たりばったりの仕事のやり方は、知識労働では物の役に立たないと、厳しく突き放してます。
常に仕事への貢献度の向上を意識して、腕を磨くことを片時も忘れないでいるべきだと言ってます。
そしてもし知識労働者が、仕事において十分な成果が得られない場合には、働く意欲も、組織に貢献しようとする意欲もなくなり、定時から定時まで、与えられた作業をただ単に繰り返すだけのご都合主義者に成り下がってしまうことになります。
ということは、マネジメントする立場からいえば、その成果に対して、厳しい要求をすべきことを意味しますが、一方知識労働者のほうも自らの職務上の充足感、満足度に対して、常に高い意識をもつべきであるとドラッカーは述べています。
しかも知識労働者自身に正しい意思決定をさせるには、その仕事のやり方や成果について、よく知らせておくこと、また自身の知識と技能が、いかに企業全体に貢献しているかを解らせなければ、いずれはやる気が枯渇してくると注意を喚起しています。
したがって、知識労働者がいい業績をあげている組織では、どこでもトップが一定の規則的なスケジュールに従って、特に時間をさいて知識労働者たちとテーブルを囲み、寛いで話し合うことをしていると指摘しています。
ドラッカーの考える「学ぶことの意味」
いつの時代でも学ぶことは重要視されています。
ドラッカー博士も学ぶことについてとても重要視しています 。
では、ドラッカー博士が 考える学習はどんなものなのか見てきたいと思います。
学ぶことについて自主性を重んじたドラッカー博士の言葉に
「成長も学習も本人の努力の結果であるから、自ら努力しない人々の進歩について、企業が責任を感じることほど馬鹿げたことはない」とマネジメントに関する最初の作品である『現代の経営』で断言しています。
そしてまた同時に人が携る仕事は各個人の成長を促し、また支援するものでなければならないとも主張しているのです。
しかもそうした仕事においても、「自分の仕事以外に、興味を示さず学ぼうとしない人は、会社という立場からみても、決して優秀な人材とは言えません」と、論文集である『明日のための思想』で書いています。
すなわち、自分の仕事以外、他のことに何にも関心を持たないような人には成長できる機会はないとしているのです。
そして、人間とは行動することと同時に意識し、また習慣的に仕事を処理すると同時に学習と反省を繰り返し、というような両面を持っていると。
いわゆる最近人材育成として注目されている「アクション・ラーニング」(グループで現実の問題に対処し、実際の行動とそのリフレクション(自己反省)を通じて、個人・グループ・組織の問題解決能力や実行力を育成する学習法)の基本を早くから説いていたと言えます。
知識時代の到来をいち早く説き、知識労働者へのシフトをいち早く見抜いていたドラッカーは、知識の根幹に関わる「学ぶ」ことを昔から極めて重要なものであると考えています。
追記
先日友人からお勧めのサイトを紹介されたと書きましたが、関連してサイトを紹介させていただきます。
中村文昭さんという三重県でレストランや結婚式をプロデュースしている方がいるそうですが、その方に経営観についてインタビューしている
DVDがあります。中村文昭さんは全国の講演会に引っ張りだこになっているらしく、中村さんのお話しは非常に勉強になるようです。
皆さんもこの機会にDVDで中村さんの経営観に触れてみてはいかがでしょう?
http://www.inspay.com
ドラッカー博士の考える「事業の本質」
中小だけでなく大企業も倒産するのが現代の経済
どうすれば事業がうまく回っていくのか?
ドラッカー博士はこの点について事業の本質に着眼して理論を展開しています。
「事業の本質」
ドラッカーは企業の規模について、量や大きさではなくて、その質であり内容だと、かねてから主張しています。
会社をたちあげる時、自分が創めようとするビジネスが、
①どういうビジョンで?
②どういう社会的貢献をしようとするのか?
を十分に考えずに事業を立ち上げるのには反対であるといった趣旨の発言をしています。
しかも、単に額に汗して頑張るというだけではいけません。
「努力は賞賛の対象にはなるが、事業活動は、規模の大きさとは関係なく、そこから生まれる成果、すなわちその事業に対する社会の拍手喝采の度合いが、問題なのである」という指摘も、ともに記憶しておきたい言葉です。
確かに顧客いわゆる消費者に支持されない事業は、社内においても「自身と誇り」を失わせ活力が奪われ、いずれは市場から撤退することになります。
さらに同じ発想で「企業が生み出すのは、物でも観念でもなく、人間が値打ちありと認めるものであります。いかに見事に設計された素晴らしい機械でも、顧客の役に立たなければ、金属のスクラップにすぎません」とも発言しています。
企業活動というのは、一種の冒険のようなものであって、未来へ向けて「勇気と信念」をもって、極めて不確実な成果を上げるために今ある資源を投入することなのです。
そしてこの「勇気と信念」を持ち続けるためにも社会に貢献できているかをもう一度問い直す必要があります。
中小企業が持つ強みとは?
この不景気で中小企業の倒産はよくニュースや新聞で流れます。
しかし日本の会社の大多数が中小企業であり、成功している中小企業も数多くあります。
では、中小企業にはどんな強みがあるのか、見ていきたいと思います。
「中小企業の強み」
スモール・ビジネスは、この20年間、アメリカで大企業以上に雇用を創出し、大手ベンチャー企業も中小企業に依存していると指摘しています。
中小企業の強みの一つは、「CEO(最高経営者)が、幹部ならびに主要メンバー全員について、願望や野心、考え方、行動様式、長所と限界、過去の実績と将来性をよく知ることができることにある」と説いてます。
そしてその為に、トップが心がけないといけないことは、「自由な時間を作る必要がある」ということを強調しています。
雑用や問題の処理などに頭を悩ましたりせず、自分を見つめ直す時間がなければ、スモール・ビジネスの長所も活かされないと説いていることに注目すべきです。
つまり「経営者として社内の机に縛られるのではなく、マーケットの動向や顧客、最新技術に触れるための時間のことであり、これを怠っては経営者としては失格である」と断言しています。
また、中小企業と大企業との関係については、大が小を吸収するなどの敵対関係ではなく、お互いの長所を生かし合いながら共存発展する関係を構築するべきだと言ってます。
すなわち大企業と中小企業が依存し合う関係です。
この点は、特にアウトソーシング(外注)の活発化に伴って、ますます強まりつつあることを指摘しています。
最後に昨今政治の世界でも二世総理がコロコロと変わっていますが、中小企業の同族会社に対して、「たとえ一族であったとしても、任に耐えない人にはポストを絶対に与えてはならない」と力説していることを追記しておきます。
